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ミステリーを主にさまざま文学作品をご紹介していきます

2022-01-01から1年間の記事一覧

デジタル的に人を評価することの落とし穴『デジタルリセット』秋津朗(著)感想

その男は、自分の基準にそぐわない人間を殺しては新たな土地で新たな人生を歩み始める「リセット」を繰り返していた。まるでデジタル機器を初期化するように――。 『デジタルリセット』は、第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉受賞作品。 著者は秋…

ブログの歴史をひも解こう 書評「ブログ誕生」 by スコット・ローゼンバーグ

今我々の生活になくてはならなくて、20年前にはなかったメディアを一つ挙げるとすれば、「ブログ」になるだろう。 テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、書籍などのメディアと並び、今や一大メディアとなった「ブログ」。 多くの人々が日々ブログを通じて情報発信を…

【書評】リーダーシップは誰のもの?再レビュー

どんなことが書いてあるかをまとめる以下、ざっくりしたまとめ。 リーダーシップは、みんなが発揮すべきものだよ。いままではリーダーシップって少数の資質を有した人がやる、人を引っ張る役割を持つ人が発揮するものってイメージだったけど、そうじゃないの…

【書評】ダルク女性ハウスについて 再レビュー

自分の知らない自分について知るための本を探して学校図書館のことを考えなければならない立場におかれて、どんな本を選定すべきかを考えている。 読み物としては、文学作品とかを、国語の先生は置きたいと思うのかもしれないけど、ぼくなんかはぜんぜん、そ…

『予言の島』澤村伊智(著)感想

島で六人の人間が死ぬ――。とある霊能者が予言が残した島で連鎖する不可解な死。これは本当に呪いなのか? 身の毛もよだつ真相が待ち受ける、ホラーミステリ小説です! 澤村伊智先生の著作のうち、「比嘉姉妹シリーズ」以外の本を読んだのは本書が初めて。 文…

公教育を一から考えてみようをもう一度

日本の教育の問題点をはっきりと指摘リヒテルズ直子先生はオランダの教育を中心に研究されている方です。 ある意味で日本の教育の「内側」にいないため、日本の教育関係者が暗黙の裡に「誤魔化している」日本の教育の異常さを痛烈に指摘してくれています。 …

(佐々木繁範『思いが伝わる 心が動く スピーチの教科書』)再レビュー

先生は話すのが得意?学校の先生には、人前で話す場面がものすごくたくさんあります。 授業中はもちろんですが、ホームルーム活動や学活の時間、学年集会や全校集会など、主に生徒に対して、〈一方的に〉話す場面は数多くあります。 でも、実際には、話がう…

友達って何人必要?再レビュー

どうも皆さんこんばんは、gabigonです。今回は、「