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藤本タツキさんのルックバックが映画化!?その独特な世界観を解説!!

ルックバックとは、藤本タツキさんが2021年7月に少年ジャンププラスで公開した、全143ページの長編読み切り漫画です1。小学生の頃から漫画を描いていた藤野と、不登校の京本の、漫画を通じた友情と運命を描いた感動作です2

この作品は、配信開始からわずか24時間で250万回以上の閲覧数を記録し、SNS上でも大きな話題となりました1。同年9月には単行本化され、2024年6月には劇場版アニメーションが公開予定です3

ルックバックの独特な世界観は、藤本タツキさんの漫画愛や、現実の事件や作品へのオマージュが随所に見られます。例えば、タイトルの「ルックバック」は、イギリスのロックバンド・オアシスの曲「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」に由来しています4。この曲は、2019年の京都アニメーション放火殺人事件の追悼式で合唱されたことで知られており、藤本タツキさんはこの事件に対する追憶やメッセージを作品に込めたと考えられます5

また、作品の終盤では、物語が2つの異なる世界に分岐します。これは、映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の影響を受けたと言われています4。この映画は、1969年のシャロン・テート殺害事件を未然に防ぐという、存在したかもしれない世界を描いています5。ルックバックでは、藤野と京本の関係や、美術大学で起きた事件の結末が、2つの世界で異なっています2

このように、ルックバックは、藤本タツキさんの漫画に対する情熱や、現実の出来事や作品への敬意や想像力が溢れる作品です。映画化されるとしたら、どのような映像表現になるのでしょうか。楽しみに待ちましょう。👀